障害者主体のサポートを大切にしています

障害者グループホーム AUBE下関では、重度な障害がある人でもグループホームで当たり前の生活ができるよう、主に身体障害のある方、車椅子利用の方を対象にサポートを行っています。障害者自身が力をつけていく、エンパワメントの考えを基本に支援していきます。障害のある方が、自分で選び、決定し、責任を負いながら、障害のない人と同じように、失敗を繰り返し、自分らしい生活を送れるよう、支援していきたいと考えております。

人は、誰しもが歳を重ねていきます。老いていくだけで身体は動かなくなり、「料理がしたい」「外に行きたい」なんて日常生活の些細な希望も叶えられなくなってきます。だからといって、全て諦めて一日中ベッドの上…なんて過ごし方は、もったいない。いつだって、楽しく過ごしたいとは思いませんか?
それは、障害者の方たちも同じです。だからこそ、私たちは彼らの「やりたいこと」が詰まった“日常生活”を送れるようにサポートしています。

ここでは、1人の利用者の方に1人のスタッフといった、“一対一のコミュニケーション”を行ない、なるべく的確に希望に応えるようにしています。中には、必要な時だけ呼ぶから大丈夫、なんて方も。そんな時は、邪魔にならないように、本を読んだり編み物をしたりして待機することも心遣いのひとつです。ずっと側にいたら、利用者の方も息が詰まってしまいますからね。

介助者の方には障害のある方を指導、管理するのではなく、利用者の方の決定、選択を尊重するサポートをお願いしています。人対人であり、お互いに相手に合わせ、尊重するといっても簡単なことではありません。自分に足りない部分、限界を見せられることもありますが、成長できる機会でもあります。

自立生活プログラムとは・・・

障害をもつ人が地域で自立した生活を送るために必要な技術を身につけるためのトレーニングのことです。障害を持っていても一人暮らししたい!でもどうやったらいいの?自分は重度だからどうせ無理・・・。
住む家、介助者のこと、生活費のこと、いろんな制度のこと、お金の管理のこと、掃除や洗濯のこと、不安に思うことがたくさんあって自分にはどうせ無理だと思ってしまう人も多いと思います。

自立生活プログラムはそんなふうに思っている障害のある人に参加していただきたい講座です。すでに地域で一人暮らしをしている障害者がリーダーとなって一人暮らしの方法をお伝えします。

自立生活プログラムを受けて、
「あ、自分にもできるかもしれない」
「自立生活ってこういうものなんだ」
「今は無理だけど、いつか自立したいな」
など感じてもらえたらと思います。

自立生活プログラムを通じて行動や態度、周りとの対応方法など、具体的に地域でより快適に生活できるようにトレーニングします。

ピアカウンセリングとは・・・

ピア・カウンセリングの”ピア”とは仲間という意味であり、ピア・カウンセリングとは同じ背景をもつ者同士が対等な立場で、話を聞き合い精神的なサポートを行っていくことです。それは障害をもつ人のことは障害を持つ人が一番わかるからです。障害者のピア・カウンセリングの場合、障害という背景を共有している人がサポートし合い、抑圧されたもの同士が手をつなぎ、その安心感や快さの中で自己信頼を取り戻していくものです。

障害をもって社会のなかで生きていくことは大変なことです。障害があるから起こる不便なこと、悲しいこと、腹が立つこと、差別など日々のなかで障害を感じない日は少ないです。そんな経験を一番わかってくれるのは同じ経験をしている障害をもつ人です。同じ障害者だから話せるということもたくさんあります。

お医者さんや専門家ではなく、対等な立場で話しをききあい楽になろう、自信を取り戻そう、ということがピア・カウンセリングのひとつの目的です。